サステナビリティマネジメント

お客様の生活に豊かさと余裕を提供する

代表取締役社長 鶴羽 順代表取締役社長
鶴羽 順

 グローバルな社会・環境課題の解決に向けて企業の果たす役割が重要性を増す中、SDGsが掲げる持続可能な社会づくりに取り組むことは、持続的な企業価値向上を図るための重要なテーマのひとつであるとツルハグループは考えます。
 ツルハグループの経営理念は、「お客様の生活に豊かさと余裕を提供しよう」という主題のもと、地域の生活を守るライフラインとして美しく健やかなくらしをお手伝いするとともに、地域のみなさまへ雇用や経済活動の場を提供するなど、事業を通じた地域社会への貢献を掲げています。
 お客様をはじめ地域・社会、株主様、お取引先様、従業員などすべてのステークホルダーの皆様の期待に応え、企業としての責任を果たすべく、ツルハグループは「経営理念実現に向けた事業活動の推進」と「社会課題の解決に向けたアクションの充実」の両輪で、企業価値の向上を目指してまいります。

サステナビリティの基本的な考え方

● ツルハグループは「お客様の生活に豊かさと余裕を提供しよう」という経営理念に基づき、事業活動を推進してきました。これからも企業としての責任を果たしていくために、事業を通じた地域社会へのさらなる貢献を図るとともに、社会と環境の様々な課題に向き合い、ステークホルダーの皆様との対話を通じて、SDGs(持続可能な開発目標)の発展に貢献する企業を目指します。

● サステナビリティに関わる取り組み状況については、年1回以上定期的に取締役会に報告されています。

ツルハグループ経営理念

お客様の生活に豊かさと余裕を提供しよう。日本が誇るツルハグループになる。
「ツルハグループこそ最高のドラッグストアだ」「また来よう。みんなに教えてあげよう。」お客様にこう言ってもらえるドラッグストアになろう。
また地元の方々に「あのドラッグストアはすばらしい」「あのドラッグストアにしなさい」と自信と誇りをもって推薦してもらえるドラッグストアになろう。
そうなることが、高い生産性と高収益を生み出し、お客様と従業員一人一人の生活のしあわせと、豊かさと、余裕を保証し、社会へ貢献できる、ただ一つの道である。

事業戦略具体的内容社会的価値
ドミナントエリア戦略
に基づく出店
具体的内容地域のみなさまに必要とされる場所に出店するという信念のもと、ドミナントエリア戦略に基づく地域集中出店を推進し、店舗網のさらなる拡充を図ります。 社会的価値地域社会におけるライフラインとして、生活に必要な商品・サービスを提供する
専門性・利便性の追求 具体的内容健康と美容に関する専門知識とカウンセリング技術を備えた人材の育成に注力するとともに、お客さまの視点に立った店舗づくりに取り組み、便利で信頼されるドラッグストアを目指します。 社会的価値ヘルスケア&ビューティケアを中心とした商品・サービスの提供を通じてお客様の問題解決のお手伝いをする
プライベートブランドの
展開拡大・商品力向上
具体的内容ツルハグループのオリジナルブランド「くらしリズム」「くらしリズムMEDICAL」をはじめ、プライベートブランド商品の新規開発・改良を積極的に実施し、より魅力ある商品を提供してまいります。 社会的価値商品開発を通じてメーカー・お取引先様と良好な関係を構築し、品質の優れた商品を通じてお客様の生活の質を向上する
グループの組織力と収益性の強化 具体的内容多店舗展開のスケールメリットを生かしたバイイングパワーの増大、本部組織の統合によるコスト削減などを通じて収益性の向上を図り、企業価値のさらなる向上に努めます。 社会的価値継続的な利益成長に応じた配当水準の向上により、株主・投資家の皆様へ還元する

サステナビリティ推進体制

サステナビリティ推進体制図

重要課題(マテリアリティ)

■ マテリアリティの特定

ツルハグループの持続可能な企業・社会作りへ向けて、5つのマテリアリティを特定しました。特定した重要課題を起点にESGに関する取り組みを推進し、持続的な企業価値向上を目指していきます。

■ マテリアリティの特定・見直しのプロセス

重要課題は、ツルハグループの経営理念に基づき、社長を議長としたグループ執行会議にて環境・社会・ガバナンスの項目ごとに課題解決の意見交換と検討を重ねて特定しました。目指すべき姿、接点・対話方法と主な取り組みを具現化し、関連するSDGs(持続可能な開発目標)をゴールと位置づけ、取締役会にて審議の上、マテリアリティ特定の承認をしました。

マテリアリティの特定・見直しのプロセス
重要課題 目指すべき姿 主な取り組み ESG分野 関連するSDGs
お客様の生活に
「豊かさと余裕」を提供
目指すべき姿 ・より良いサービスの提供
・全てのお客様の美と健康を支える
・健やかで豊かな生活の一助となる商品提案と開発
・ヘルスケアサービスの提供による健康寿命の延伸
・地域のお客様に不可欠なライフラインとしての役割
主な取り組み ・経営理念の実現
・HP、SNS、自社アプリ施策
・オンライン健康フェスタ、健康セミナーの開催
・管理栄養士による栄養、健康相談会
・調剤併設化の推進、調剤実習生の受け入れ
・新規出店による利便性
・地域イベント、活動の実施
・自治体との協定(災害時支援など)
・緊急支援、人道支援

<KPI>
ポイントカード会員数 (アクティブ会員数※1)
2021年 1,220万人
2025年 1,580万人
2030年 2,200万人
対応するESG分野S 関連するSDGs
一人一人の働きやすさ・働き甲斐のある環境を提供 目指すべき姿 ・年齢、国籍、性別などに関わらず働きやすい、働き甲斐のある、ワークライフバランスの取れた環境
・活躍の場と人財育成推進
・従業員の健康を促進
主な取り組み ・多様な人材、女性の活躍、働き方の推進
・オンライン活用による移動時間と負担の軽減
・従業員の健康維持、健康増進の促進
・年次表彰
・社員表彰制度

<KPI>
中核人材選定 (女性比率)
2021年 女性比率 17.5%
2025年 女性比率 25%
(2021年差+7.5%)
2030年 女性比率 37%
(2021年差+19.5%)
対応するESG分野S 関連するSDGs
次世代への
地球環境を考える
目指すべき姿 ・脱炭素社会実現に向けての環境負荷の低減
・環境に配慮した商品への切り替えと導入
・廃棄物の削減
主な取り組み ・エシカルな暮らしを推進(プラスチック商品、配送回数の削減、LED照明、空調設備、太陽光発電など)
・PB商品を始め、環境に良い商品を提供
・廃棄ロスの削減

<KPI>
1店舗当たりのCO2 排出量抑制 (2013年比※2)
2020年 CO2排出量 70% (30%削減) (2013年比)
2025年 CO2排出量 63.3% (36.7%削減) (2013年比)
2030年 CO2排出量 54% (46%削減) (2013年比)

医薬品流通最適化 調剤配送回数削減によるCO2排出量抑制 (2020年比※3)
2021年 CO2排出量 55% (45%削減) (2020年比)
2025年 CO2排出量 53% (47%削減) (2020年比)
2030年 CO2排出量 50% (50%削減) (2020年比)

環境配慮型PB商品比率 (2021年比※4)
2021年 環境配慮型PB商品比率 SKU4.2%
2025年 環境配慮型PB商品比率 SKU8.7% (2021年比)
2030年 環境配慮型PB商品比率 SKU13% (2021年比)
対応するESG分野E 関連するSDGs
お取引先様との連携 目指すべき姿 ・公正な取引を通じた継続的な連携強化を図る
・サプライチェーンを通じたサステナビリティを推進(法令遵守)
主な取り組み ・取扱い商品や商品開発等に関する定期的なミーティングの実行
・お取引先様説明会の実施
・CSR調達方針の策定
・商品のトレーサビリティへの推進
対応するESG分野S 関連するSDGs
ガバナンスの推進 目指すべき姿 ・実効性あるガバナンス体制の強化とリスクマネジメントの遂行
・適時・正確な情報開示
主な取り組み ・取締役会のモニタリングの強化
・コンプライアンスの徹底
・情報セキュリティへの組織的な対応
・投資家、株主との会話投資家向けウェブサイト、非財務情報の開示充実
対応するESG分野G 関連するSDGs

ステークホルダー・エンゲージメント

ステークホルダー 方針・課題・取り組みと方向性 主な接点・対話方法
お客様 方針・課題・取り組みと方向性 商品・サービスを通じた「豊かさと余裕」の提供 主な接点・対話方法 付加価値の高い商品の開発
店頭での接客
自社アプリ
ホームページ・SNS
従業員 方針・課題・取り組みと方向性 働きやすい・働き甲斐のある職場環境
人財育成・活躍推進・キャリアアップ支援
労働安全衛生(従業員の健康促進)
主な接点・対話方法 経営方針発表会
社内報・社内イントラネット
研修・勉強会
自己評価と面談によるフィードバック
内部通報窓口
地域・社会 方針・課題・取り組みと方向性 社会インフラの提供・地域のライフラインとしての役割
地域経済の活性化、雇用促進
主な接点・対話方法 新規出店による店舗網拡充
自治体、医療機関との連携
地域活動への参加
ビジネスパートナー 方針・課題・取り組みと方向性 公正な取引を通じた連携強化
サプライチェーンを通じたサステナビリティ推進(法令順守、人権、環境)
主な接点・対話方法 商品開発等に関するミーティング
お取引先様向け説明会
お取引先様懇親会
株主・投資家 方針・課題・取り組みと方向性 株主価値向上と株主還元の充実
適時・正確な情報開示・コミュニケーション
公正かつ透明性ある経営
ガバナンスの充実と強化
リスクマネジメント
主な接点・対話方法 株主総会
決算説明会
投資家ミーティング・取材対応
投資家向けウェブサイト
地球環境 方針・課題・取り組みと方向性 脱炭素社会への貢献
資源循環への貢献
主な接点・対話方法 次世代への地球環境対策(脱炭素社会への持続可能なエシカル環境活動、再生エネルギーの活用)
環境配慮型PB商品の開発・提供

中期経営計画(PDF)へのリンク

統合報告書(PDF)へのリンク

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