ツルハグループのデジタル戦略

デジタルトランスフォーメーション(DX)戦略の推進

人口減少時代の今、当社は「生産性向上」が喫緊の課題と認識しており、IT化によって業務効率を上げ、リアル店舗の最大の価値である「接客」の強化を進めております。
ツルハグループは、データの活用、アプリ利便性の向上、店舗システムの刷新、ネットワークの強化、クラウドサービスの活用などデジタル技術を活用し、お客様一人ひとりのニーズに合わせた「One to Oneマーケティング」を推進、デジタル戦略により高収益体質への変革を目指しています。

DXへの積極的な取り組み

①データ分析基盤の活用で収益化を目指します

ドラッグストア業界最大の店舗網を活かして、店舗やデバイスから得られるデータを戦略的に活用することを目指しています。データ分析基盤(CDP)を構築し、顧客満足度向上と新規顧客の獲得を図る新たなマーケティングの展開に着手しています。

②ツルハグループ・スマホアプリの機能拡充で顧客サービスを向上します

ツルハグループ各社のスマホアプリは、ポイントカード機能や楽天ポイントとの連携、アプリ限定クーポンの配信等の機能を搭載し、リリース以来多くのお客様にご利用いただいております。今後、このスマホアプリを通じてお客様に合わせた最適な商品や生活スタイルを提案するための顧客接点強化に加えて、業務効率化や最適化など、生産性の向上を目指しています。

③自社キャッシュレス決済サービスで利便性の向上に繋げます

自社キャッシュレス決済サービスを皮切りとした顧客体験の更なる向上を目指し、BankPayを中心としたキャッシュレス決済サービスの導入をいたします。ツルハグループ・スマホアプリのデジタル会員証を提示することで、簡単かつスピーディーにお支払いいただける決済サービスを目指しています。

④デジタル化粧品台帳の構築による業務効率化と接客機会を増やします

これまでの化粧品台帳は、店舗ごとに化粧品メーカーの紙台帳を管理しておりました。デジタル化により、お客様軸での台帳管理が可能となり、データの一元化、スマホアプリとの連動も可能とし、業務効率化を図ることでお客様との接客時間を増やすことを目指しています。

⑤電子薬歴システムの導入により安全で質の高い薬歴を目指します

薬剤師の役割は、患者様からいただいた情報に基づいて医師の処方を確認し、適切な服薬指導、副作用回避等「薬物治療の最適化」を行うことです。電子薬歴のクラウド化等を通じていただいた情報をさらに有効活用し、効率化やかかりつけ機能を強化することを目指しています。

⑥オンラインヘルスケアを活用した利便性の高いサービスを提供します

健康寿命の延伸に向けて患者様がお薬を正しく服用し、治療がより良い方向に向かうようにサポートするために、オンラインによる患者様の情報把握、適切な服薬指導を提供したりできるシステムを構築し、患者様へより利便性の高いサービスの提供を目指しています。

⑦デジタル活用により従業員の業務効率化やコミュニケーションの活性化を推進します

全国のツルハグループで働く従業員がオンラインコミュニケーションを通じて情報連携を活性化し、迅速な問題解決や業務の効率化を目指しています。店舗システムの刷新、ネットワークインフラの強化、クラウドサービスの活用、セキュリティの強化など社内インフラ基盤を整備し、事業環境変化にも対応できる取り組みを行っています。

ツルハグループにおけるDX推進体制

DX戦略の立案や方針決定、推進については、ツルハグループ全体のプラットフォーマーとして株式会社ツルハホールディングス(親会社)が統括し、経営戦略本部(DX)と情報システム本部(IT)の両面からデジタルトランスフォーメーションを推進します。

各子会社は、親会社のDX戦略に基づいて、デジタル技術の活用や育成などに取り組み、ドラッグストアや調剤薬局の生産性向上を図っています。